2020年8月 7日 (金)
2019年5月 5日 (日)
光学式コンプ+ラインアンプのメンテ
2018年9月17日 (月)
2017年12月10日 (日)
◆プラグ/ジャック/コネクタのメンテについて(磨き方)◆
◆RCAピンコネクタ、TS/TRSフォンコネクタ、キャノンコネクタ/レセプタクル、タジミ、バナナ、110/239、アンフェノールのマルチコネクタ、ボード接点、リレー、ロータリSW等の接点は、定期的(特にRCA、フォン、パッチコードは2週間に一度程度)にメンテする必要があり、これを怠ると、「バチ、ザザー、ブーン、」といったノイズが発生します。
| 固定リンク | 0
2017年10月29日 (日)
◆TUBE TECK CL-1Bのリペア
◆STUDER169モジュール改造記事と同じく、FBに投稿し、ブログへアップしなかった記事の掲載です◆
先日、お世話になっているスタジオからTube Teck CL-1Bコンプのリペアを依頼された…
タイムラグ型ヒューズがあっという間に昇天し、電源が落ちてしまう…電源部に異常があるなということで蓋を開ける。
空中配線等を多用した往年のチューブアンプの作りではなく、量産化に適したプリント基板による構成だ。
回路図がないため追っていくしかない、webを探してもCL-1Bの図面は転がっていないからだ。
規定の0.2Aタイムラグだと落ちてしまうので、仕方なく0.5を入れ、真空管を抜いて、パワートランスの加熱具合を診ながら手早く各部の電圧を測定した(これを綱渡り的測定と云う)
すると…「あっと驚くタメゴロー」ではないが、2段目の球のB電圧が400Vも出ているのだ!
これはヤバイ、12AU7双三極管のプレート最大定格は330V。
初段の+Bは少し低めで200Vだが問題はない。
V2へのB電源ラインを追って行くと制御回路にぶち当たった…結局ここのパワトラ(パワートランジスタ)を差し替えれば社会復帰可能と診た。
シリアルNo30○○ということは結構年代物か…再ハンダしてリキャップもしたほうが良いだろう。
まあ、トランジスタが見つかってからだ。
しかし、製造中止の石だ。トランジスタ企画表を見ながら代替え品を探すことに。この手の石はディスコンが多く、「あっちを立てれば、こっちが立たず」でなかなかマッチするヤツが見つからない。
あとは、根気の勝負だな…
某スタジオから依頼されたCL-1Bはまだ復帰準備中だ…空いた時間にチェックしつつポツポツ進めているが、B+は規定の電圧になったが相変わらずヒューズが飛ぶ。
経験上、ダイオード、パワトラ、コンデンサを替えれば復帰することが多い。
今回も一つ一つ潰して行ったのだが…嫌な予感が過る。こうなると、セクションごとに基板のパターンを切ってチェックするしかない。
プリント基板は量産に向いてるが、ワイヤリングではないので、ちょいと一箇所線を外してというわけにいかない。
ワイヤの代わりのパターンなので、そこをカットするしかないのだ。
勿論、切った後はパターンを修復する必要がある。
これも、一箇所ずつ切っては修復し、切っては修復しを繰り返しながらチェックするのでまだ時間かかりそうだ。
「嫌な予感」というのは最終的にトランスがNGってる場合のこと。
新品ではまず考え難いが、古くなるとトランスにもダメージが出て来る場合がある。
まあ、最悪のケースは考えずに行くことにしよう。
某スタジオのTube Teck CL-1B
初段と後段のB電圧は制御回路のパワトラを交換し正常になったが、喜びも束の間で相変わらずタイムラグ ヒューズが昇天する…までは先日の投稿に書いた。
古くなった平滑コンデンサ、ダイオード、一部の抵抗も今後長く使うためにも新しいものに交換。
パワトラが異常に発熱するので、嫌な予感も出て来たがB回路、ヒーター回路、パイロット、メータランプと順次切離してみると…やはり加熱する。回路をバラシながら、パワトラを無負荷でテスト…良かった!トランスはOKだ。
で、「たどり着いたら、何時も雨降り」ではないがコントロール回路基板のレギュレーター回路に問題があることが判った。
あとは、必要なパーツ交換で社会復帰出来るだろう。
やっと、たどり着いたね。
辿り着いてからはパーツ待ちだったが、さっき眼が開いた。
タイムラグ・ヒューズは切れず、パワートランスの異常発熱もなし、現在で118Vの電源電圧でヒーター12V、V1プレート237V、V2プレート290Vで安定した。
| 固定リンク | 0
◆STUDER 169モジュールの改造
◆FBに投稿し、ブログへアップしなかった記事の掲載です◆
ポータブル アナログミキサーの名機、Studer 169のCHモジュールだ。
これに「秘密」の(笑)改造を施す…
長年の伴侶だったAPIもそうだが、Studerの卓にも思い入れがある…故に今回の投稿は長尺ものだ。
私が20代の頃在籍したAMS「赤スタ」は1スタ、2スタともStuderのミキシングコンソールだった。
189 Quad…16トラック マルチレコーディング対応で4chマスターバスのスプリットコンソール。
マルチのリモートは卓に付いていて、CHアサインも兼ねるクォードパンポットのジョイスティック付き。
オプションでStuderのコンプリミ・モジュールを4ch…これはチョッパー方式のコンプで独特のコンプレッションとサウンドが他に類を見ないものだった(1ch 70万位だったか…)
時代は16トラックマルチから24トラックへの移行期(2インチアナログ)
赤スタでも既にマルチレコーダは巨体のA-80-24が稼働していたが、コンソールもマルチも新しいモノにということで、幾つか候補を選び、情報を集めていた。
77年当時、コンソールの候補はヘリオス、カダック、ソリッドステートロジックの三つだった。
一つは問合せた時点で会社が消滅していた…ヘリオス…その後オークションでプレミア付きで取引されているディスクリートコンソールである。
カダックは後に国内に二台程入った。
結局、国内1号機としてのSSLを購入。
ジェンセン インプットの28 I/O コンピュータなしで当時5千万…今では考えられない価格だ。
代理店は神楽坂の河村電気研究所、(まだSSLジャパンはない)
ノイマンもスチューダーも河村がやっていたのだ。「ジムランのパラゴンを日本に入れたのも河村」
SSLに決定はしたが、先輩エンジニアのE氏からすれば、「あまり目出たくはなかった」と推測する…
彼はハードに関しても凄腕で、189の音が今ひとつ冴えないのはコンソールの電源の問題だと気付き、Studer純正の電源より数段も優れた電源を作ってしまった人だ。
私はこの人に、「ソフトだけでなく中身、つまりハードも解ってこそエンジニアといえるんだよ」と教えられた。
ヘリオスを一番入れたかったのだろうな…
さて、何はともあれ新しいコンソールは購入したし、あとはマルチはA-800を導入し、スタジオも改装して新規オープンする筈だった…
だが、全面改装はオジャン、更にオーナーまで変わってしまった、のだ。
哀れ国内1号機、行き場を失い、事務所の片隅に鎮座まします事となり、後にビクターへと嫁いで行く…
そしてドタバタ劇の顛末は、
1スタ、2スタの189を合体改造、28イン24アウト24モニタにして営業を続けることと相成る。
(因みに国内2号機は六本木ワーパイに入った。20年以上前にお邪魔した折、既にI/OモジュールのEQ等、固まっていた思い出がある)
その後、SSLは「雨後の筍」の如く生えて来て…いや違った…「入って来て」、SSLでなければ卓でない、SSLが入ってなければ仕事が出来ません…などというナンセンスでアホーな状況や輩も出現することとなる…
平河町に在った「赤スタ」…同じビルの2階がカッティング&プレスの「東洋化成」4階に赤坂「四川飯店」夜仕事の時は必ず坦々麺か煮込みソバ(モツ入り)…旨い!本当に旨かったが安月給の身には高かった(残業やショクナイで稼ぐしかなかったが残業100h〜200hなんてザラにあった)
当時で8百幾らの坦々麺…
陳健民氏の時代だ。
うーむ、、、色んなコトを、、、昨日の事のように、、、思い出してしまった、、、
やはり、思い入れは深い…
ということで(笑)
Studerの卓には特別な思いがあるのだ。
後発169モジュール5本のカバーを開けると変り種が出て来た。
Oldなのでリキャップは当たり前だが、1本だけCの殆どがニッケミ(Black Gateのもある)
Rは一部を除いて3種のカーボン皮膜(ひとつはモールドしてあるが恐らくカーボン皮膜)とカーボンコンポジション。
しかも1/2W、何れもメーカー不明。
Studerはフィリップスやウイマのコンデンサ、フィリップスのカーボン皮膜(キンピも使っている)が定番。
この1本のモジュールは意図的に音を変えてある訳だ。
今回来ていないモジュールの中にこれと同じ変更をしたものがあるかは判らないが、頭に入れておく必要があるので、印を付けとくことにしよう。
今では使う人は殆どいないだろう…特性の優れた石がゴロゴロ転がってるから。
しかし、オペアンプだけで機器の音質や特性が決まる訳ではなく、回路や他のパーツも関わって来る以上、よく考えれば301で充分なんですね。
流石に昔のスチューダー、よく出来ています。
音響工房アナログ式
| 固定リンク | 0
2016年9月12日 (月)
◆TAB/TELEFUNKEN V372D 顛末記◆
TAB/TELEFUNKEN V372D 顛末記
暑い夏が終わり?、、、一区切りついた。
ヴィンテージ機器は、
まだ使用に耐えるコンディションなら、
経年劣化を来しているパーツや、
ヴィンテージ機器のリペアや改造に於いて大事なのは、どこまでオリジナルの状態、サウンドを生かすのか。
他のコンデンサ、タンタルやフイルム、トランジスタ、
(やはり膨大な手間が必要なのでポツポツやるのです)コレクターではないのだから飾っておいても仕方がない。
音響工房アナログ式 http://analogmode.jimdo.com
| 固定リンク | 0
2016年5月30日 (月)
V372ラッキング完了
音響工房アナログ式 http://analogmode.jimdo.com
| 固定リンク | 0
2016年3月 6日 (日)
◆テレフンケン/TAB◆マイクプリ◆
月中にコンプやらゲインブロック単体での発送が済み、
テストベンチでの試行錯誤を繰り返し、4way・ラインアンプ基板が組み上がった。クラシックをモノラルで聴くための特注だ。
以前、2wayでパッシブイコライザ付の特注ラインアンプを気に入って頂き、今回、この4way仕様の依頼となった。
筐体のほうも大分出来上がっている。
現在他に2wayラインアンプ+パッシブEQ等、製作中ですが、
私は滅多にやらない、ノックダウンものをひとつ。。。
その昔、ビートルズの録音でも使われたV72アンプのソリッドステート版、V372をマイクプリとして組んでいます。
オリジナルはテレフンケンですが、このTABの他にノイマン、ジーメンス等のドイツのメーカーが作っていました。
20数年前、某代理店が今度V72を扱うことになったと私に言って来たことがあったが、その時は「ふーん。。」という感った。
時が経ち、手に触れることになるとは思っていなかった。
このアンプはトランスの結線を変えることでゲインを変更出来る。
あとは、外付けでPOTと抵抗をシリーズに入れれば可変ゲインとなるのだ。
幸い、2種の回路図を現物の回路と見比べながら、そして、
テスタを使いチェックしてゆくと、図面と異なる個所が幾つかある。。。さあ、ここからがお楽しみ!
回路を解析する楽しみである。
他の製作もあり、時間が掛かってしまったが解明できた。
まあ、海外のプロ機器にはコンソールを含め、図面と実際が違うことなんてよくあること。
リキャップされておらず、これからだな。。。
貴重なビンテージ物、お待たせしますが、
ここはじっくりと やらせてもらいます。
音響工房アナログ式 http://analogmode.jimdo.com
| 固定リンク | 0
最近のコメント