2022年10月 2日 (日)

◆新作◆1960-Hゲインブロック(A級ディスクリート・オペアンプ)

1960-H ゲインブロック(オリジナル・ディスクリートオペアンプ)

10年振りにニュータイプを出すことにした…と言ってもパーツとの出合いがないと、回路や定数変更だけでは生まれないからである。

Hタイプは、英国系のサウンドになる。低域から中低域は充実し、メローで重厚、艶のある中域から中高域、繊細な高域、全帯域で少し重めで翳りのあるサウンドは、カラっと湿り気のない、明るく立上り良く音が前に出て来るアメリカ系とは趣を異にしている。


D及びPタイプはパーツ入手不可のため先日廃番にしたばかりだが、ついにRタイプも同様に残り2個で廃番となる…まあ、こればっかりは仕方の無いこと、代わりにHタイプが生まれたので。


これで、現在のラインナップは、特注仕様の1960-Limを除き、

最初のゲインブロックで他のタイプを製作する時のリファレンスでもあった

◯1960-A→スッキリした、FETコンデンサマイクのような、やや硬質で張りのあるサウンド。


◯Bタイプ→豊かでありながら中高域の透明感や奥行きのあるサウンド。


◯製品のスタンダード仕様のゲインブロックでもある

Cタイプ→ウォームで明るくクリアなサウンド。


◯Fタイプ→私的に1番好みのタイプで、非常に音楽的なサウンド。

粘りのある低域&中低域、生々しく存在感があり、全体的にしっかり音が前に出て来る。


以上、A,B,C,F,H,+Limとなった。




| | | コメント (0)

2022年6月19日 (日)

DELTA BOX TUBE

Img_20220618_133752_3092_copy_765x5873

Img_20220618_120540_3652_copy_616x465

組上がり、テスト中の「DELTA BOX TUBE」先日アップした特注ライン球プリと比べシンプルな構成、あちらはゲインブロックによる差動入出力+DELTA VPEQパッシブ・イコライザ搭載、 同じエレハモU7を使っているが、異なるサウンド世界にしてある。このエレハモというロシア球から様々なサウンドをどう出せるかの1つの答えになってると思います。

プリ&ヘッドフォンアンプ。シンプルな、無帰還回路は開放感・躍動感のあるサウンド。

◆オリジナル・ディスクリートオペアンプ1960ゲインブロックを搭載したDELTA BOXと、12AU7真空管を搭載したDELTA BOX TUBE 。真空管独特のウォームサウンドで、奥行き感や躍動感、抜け感もDELTA BOXとはまた異なる世界を表現します。

◆頂いたレビュー◆

「早速繋いで聴いております。

違いを確認する為、球プリバランス仕様をよく聴いてから切り替えました。

一言で言うと、若々しくてピュアですね。

球プリバランス仕様も爽やかですが全体的に余裕があり、その分落ち着きがありましたが、このDELTA BOX TUBEは勢いがあり、音の立ち上がりが速く音が近くに感じられます。

そして明るくて抜けが良く解放感があり、力強さもありますが繊細さもあり、荒らさは勿論ありません。

陰影があって艶かしいというタイプではありませんし、エレハモの球がどちらかというと地味で、華やかなタイプでは無いのかな?といったことを考えますと、今井様がこの球から様々なサウンドをどう引き出すのか、といった一つの答えがこの音、というのがわかりました。

私は大音量では鳴らさないのでその場合の違いは言えませんが、私の使い方では球プリバランス仕様に劣る部分は無いですね、性格が違うだけです。あとは好みかと。

DELTA BOXとの違いも面白いと思います。ゲインブロックによって違いも有るかと思いますが、球は世界が違うというのが良くわかります。

これからのエージングで、またどの様に変わるのか楽しんでいきます。

ありがとうございました」

H.N様

当に私が意図したサウンドそのままだと思います。

こちらこそ、ありがとうございました。

○I/O RCAアンバランス

ACアダプタ付

価格 55,000円(内部配線材とコンデンサ、抵抗のグレードアップ仕様(プラス5千円)

納期 最短30日〜

◆メールで発注(銀行振込)の場合は表示価格から更に10%Offで受注致します。

◆ショップではクレジットカード・キャリア・コンビニ支払い・アマゾンペイ・ペイパルでの決済が出来ます。

◆製品は筐体、ノブ等、アルコール消毒後に発送致します。

◆先日お知らせした様に、Eustachio Tube Pre/Headphone Ampは廃番とし、「DELTA BOX TUBE 」に代わります。

Facebookページ「アナログ式」より


| | | コメント (0)

2021年12月28日 (火)

クエルポのある音

一つのアナログ機器を作り上げていく事は「祈り」にも似ている。

37?年前…、竹村淳氏プロデュースのLP「カンタティ」をレコーディングした。ライナーで竹村さんが書いていたのが「クエルポのある音…」だった。

「cuerpoのある音、演奏」とは英語のbody、つまり肉体のある音、演奏…という意味だが、それは「肉体」だけではなくて「魂」も一緒にあるということなのだ。当たり前のことだが、魂と肉体が在ってこそ、それは成立する。

そう、聴く人の心が震える、魂の入った演奏、それと出会うためにミキサーを続けて来たし、今はアナログ音響機器を作っている。

年内仕事納めは28日とお知らせしましたが、30日発送に向けまだまだ作業があるため、晦日にまた投稿します。

◆当ブログは、特注品のみ製作記事として載せています。製作記事としては、facebookページ「アナログ式」に投稿していますので、ご覧下さい。

| | | コメント (0)

2021年7月17日 (土)

◆20周年特別価格◆各1台限定◆(20%〜最大45%OFF)◆のお知らせ◆

◆20周年特別価格◆各1台限定◆「音響工房アナログ式」は今年5月で20周年。

◆フェイスブック・ページは毎週土曜に製作記事更新。

🔴価格についてはオンラインショップをご覧下さい。

🔴当ブログの表示価格は製作当時の値段です。現在は、表示価格で製作出来ない機種も多いため、お尋ねください。

各1台限定・機種により台数限定(オンラインショップの表示価格→赤字5%〜最大45%off)で受注製作致します◆オンラインショップからではなく、メールで発注(銀行振込)の場合は表示価格(赤字特別価格)から更に5%〜10%Offで受注致します。

◆BASEオンラインショップではクレジットカード・キャリア・コンビニ支払い・アマゾンペイ・ペイパルでの決済が出来ます。

http://analogmode.thebase.in/

国内で初めて単体製品化したラインアンプ、音の心臓部ゲインブロック、楽器感覚で使うユニークなイコライザを主力製品にブランドを展開し、入門機種から高級機種までお好みのサウンドやご予算に合わせたきめ細やかな受注制作・オーダーメイドが可能です。全身を耳にして機材に触れ、直感的かつ能動的に音・音楽の本質に出会うアナログ機器の醍醐味をお楽しみください。

「音楽のレコーディング及びミキシングと同じ感性を使い、音響機器を製作します。」

 仕様変更やセミ・オーダーはONLINE SHOPとの組み合わせが便利です。

気になる製品がございまいましたら、まずはお気軽にお問合せください(ご相談・お見積りは無料)。ご購入頂いたあともメンテナンスや改造等にも対応しております。アコースティック楽器のように末永くお使い頂けたら幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

仕様変更、特注も含めお問い合せ下さい。

◆当ブログは基本的に更新しません。新たな投稿はフェイスブック・ページ「アナログ式」をご覧下さい◆

| | | コメント (0)

2019年2月15日 (金)

管球式プリアンプ+ヘッドフォンアンプ、EUSTACHIO TUBE PRE+HPA・DELTA仕様

管球式プリアンプ+ヘッドフォンアンプ、EUSTACHIO TUBE PRE/HPA・DELTA仕様。音響工房アナログ式のラインアンプは16年前からオリジナルのディスクリートオペアンプ、「1960ゲインブロック」を心臓部とし、特注でなくても8タイプのサウンドから製作することが可能です。15年程前、ゲインブロックのタイプを増やしてゆく過程で、トランジスタのオペアンプで真空管のサウンドに近いものは出来ないかと無謀な思いから生まれたのがBタイプ。これは3極管の持つサウンドに近いものがあるが、やはり本物の球ではない。そこで、Eustachio Tube LA+HPAと1960ゲインブロックとでハイブリッド構成としたラインプリ(プリとしても使える)を考えたのです。本体と電源部は別筐体とし、真空管回路とゲインブロック回路の電源も別。本体はラックマウントケースや他の小型ケースでも製作可能。完成品はまだなく、試聴実験はゲインブロックのテストに使用しているラインアンプを改造し、管球王国「実験工房」で使用したEustachio Tube LA+HPAと合体させて行った。

これで、真空管の音を持ったオペアンプ(1960-B)を作るという思いは形を変えて叶ったのかも知れない。。

ディスクリートオペアンプの1960ゲインブロックは、現在、8タイプのサウンドキャラクタで展開しているが、何故にこういう形となったのか。。。それは、世の中に数多と在るICオペアンプと少数のディスクリートオペアンプ。規格は同じでもメーカによりサウンドキャラクタは大幅に異なるのが常。まあ、それはそういうものなのだ、と云えば、それで終わる。音が違ってしまうのが当たり前の世界にあって、初めから「このオペアンプはこういう音ですよ」という形で作ったらどうなのか。と、思った訳です。では、何故出て来る音が違うのだろうか。(そこには、回路及びその調整、パーツ、造り、ハンダといったオペアンプを構成する全てが関わっている。音響工房アナログ式では私の耳や感性も参加させて調整と仕上げをおこなっている)

電気的特性は同じでも、出て来るサウンドは異なる。音(サウンド)というものは、測定器に現れた現象(DAWが出て来てからは、その波形等を観て云々する方々も多い)からは、「回路的挙動」は判るが、実際に出て来る音については「推測の域を出ない」と言った方が嘘ではないのである。

波形や数値を観て、「この音はこうである」なんて云えるのは、余ほどの達人か、ソフトが提示したことを鵜呑みにし、波形や数値が全てを語っていると勘違いすることになる。

言葉を尽くすとは、メーカや編集部の意向を忖度した評論家たちの言葉巧みな言説ではなく、
例え拙い云い方でも、本質や想いが伝わるように語ること。

私は、音楽のレコーディング及びミキシングと同じ感覚で音響機器を製作します。

 

 

 

 

 

| | | トラックバック (0)

2018年11月22日 (木)

トピック

特注OPTLIM光学式コンプレッサー、同じく特注4chマイクプリ・OLDBOYをお使いの、

 

グリーンフィンレコーズ代表・温井氏より、

 

「オーディオ・アクセサリ」web版にてご紹介頂きました。
 

 

音響工房アナログ式 

 

 

 

| | | トラックバック (0)

2018年11月 7日 (水)

ユニークEQ「DELTA BLUE」

Delta_2

 

 

Delta_6

 

 

 

自由度の高い直感的なイコライジング。電源要らずのユニークEQ「DELTA BLUE」は当ブログ・カテゴリ「特注の部屋」(36)をご覧下さい。

 

以下、最近のお客様からの声を紹介します。

 

「PEQのエージング順調に進んでいます、操作も非常に分かりやすく直ぐに慣れました、スイートスポットも2 、3見つけて、曲のジャンルによって使い分けています、微調整が出来て色々なパターンのサウンドが作れますね、イコライザーの効き方もガッツリ効きます!自分好みのサウンドに出来るのは楽しいですね!コンプレッサーを軽くかませて、楽しんでます、DELTA BOXとPEQ最強コンビですね!メインで使っいる真空管のシステムにも勝るとも劣らないアナログサウンドですね!いや勝っているかも!

 

日に日に音が良くなっている感じがします。

 

大満足です。」

 

 

M.M様 

 

 

「使用のスピーカーはタンノイとジェンセンなどですが、

 

PEQのおかげで、タンノイがJBLにもアルティックにも、

 

自由自在に変貌することができます!・・・・ってのは

 

半分冗談ですが、半分は本当です(爆)

 

要は、PEQ1台あれば、スピーカーやアンプやケーブル

 

のメーカーや型式がどうのこうのなんて、一切どうでも

 

よくなっちゃいますよ、ってことを声を大にして、皆さんに

 

申し上げたいと常々思っております。」

 

K.T様 

 

Dsrhl77uuaawemd

 

 

Dsrhpyouwaa0xyo

 

 

Dssowgbvsaahecx

 

 

Dsrqox5v4aaoc3g

 

 

| | | トラックバック (0)

2018年10月28日 (日)

往年のヴィンテージ機材の音と操作性を知り尽くした耳と手が作り出す

音響工房アナログ式サイトの冒頭分を転載いたします。ぜひ、サイトにもお出かけください。

「 製品は筐体、ノブ等、アルコール消毒後に発送致します」

◆当ブログは基本的に更新しません。新たな投稿はフェイスブック・ページ「アナログ式」をご覧下さい◆


音響工房アナログ式

https://analogmode.jimdofree.com

Fb

音響工房アナログ式/analog mode(旧OLD LINE)は、おかげさまで19年を迎えました。この工房ではレコーディング・エンジニア歴43年→2020年引退の今井年春が自身の仕事道具として開発したオリジナル回路IMAI式を軸に経験・知識・技術を注いだアナログ音響機材を製作し、プロ・アマ問わず幅広い用途でご愛用頂いております。

 国内で初めて単体製品化したラインアンプ、音の心臓部ゲインブロック、楽器感覚で使うユニークなイコライザを主力製品にブランドを展開し、入門機種から高級機種までお好みのサウンドやご予算に合わせたきめ細やかな受注制作・オーダーメイドが可能です。全身を耳にして機材に触れ、直感的かつ能動的に音・音楽の本質に出会うアナログ機器の醍醐味をお楽しみください。

まずはお気軽にお問合せください(ご相談・お見積りは無料)。ご購入頂いたあともメンテナンスや改造等にも対応しております。アコースティック楽器のように末永くお使い頂けたら幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 ◎15周年記念特別サイトこちらです。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年10月11日 (木)

音響工房アナログ式|受注製作・オーダーメイド

Photoこちらはほぼ店主の息抜き(独り言)となっております。
製品の詳細は本サイト「音響工房アナログ式」、新ブログ「工房通信」、更新中のFacebook、電子商店「アナログ式」ONLINESHOP等も是非ご覧ください!

 

■音響工房アナログ式 http://www.analogmode.jimdo.com

 

■Facebook アナログ式 http://www.facebook.com/analogsiki

 

■電子商店アナログ式 http://www.analogmode.thebase.in/

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(C)2018 analogmode

 

 

 

2018年で15周年を迎えました】音響工房アナログ式(旧OLD LINE)は、ヴィンテージ機材を知り尽くした録音/音響エンジニアが自身の仕事道具として開発した機材のオーダーメイド工房です。2003年に「ラインアンプ」を国内で初めて単体製品化したことからスタート。プロの現場からオーディオ愛好家まで幅広くご愛用頂いている信頼のブランドです。

 

 

 

■「アナログ式」の製作する機器は独自の素子・ディスクリートオペアンプ、
「1960ゲインブロック」を心臓部としたディスクリート構成です。

 

 

 

アナログ黄金時代からレコーディングエンジニアとして多くのプロ機器を現場で使い、
メンテや改造を行って来た経験から、機材製作、音楽再生に必要なリファレンスを養い、

 

それに基づいた所からプロダクトしています。

 

 

Photo_2

 

 

 

 

 

| | | トラックバック (0)

2018年7月31日 (火)

7/26 発売「管球王国」89号、実験工房についての連投ツイート

 

 

7/26発売の「管球王国」実験工房で新忠篤氏と共に試聴対談された佐藤隆一氏による、連投ツイート。

 

Ryuichi Sato

 

@RooichiSat

 

管球王国89号の実験工房で小型スピーカーの比較試聴をしました。 一番印象に残ったのはスピーカーではなく、音響工房アナログ式(旧OLD LINE) @analogsiki のEustachio TUBE HPA(IMAI式)でした。

 

Eustachio TUBE HPAはヘッドフォンアンプですが、ラインアウトがあるのでラインアンプとして使用しました。 (link: https://analogmode.jimdo.com/products-) analogmode.jimdo.com/products-製品の紹介/新製品-真空管ヘッドフォンアンプ/

 

なぜ印象に残ったのか? その答えは音響工房アナログ式 15周年記念特設サイトにありました。

 

「音響工房アナログ式(旧OLD LINE)は、より質の高い音楽表現の一環として、楽器の延長としてのプロフェッショナル用アナログ音響機器をメインにスタートしました」

 

ステレオサウンドのコーポレートスローガンは『感動の極みへ』です。

 

感動の極みを目指して試聴実験をするには、それに相応しい実験環境を構築しなければなりません。 そこで、リクエストしたのがEustachio TUBE HPAなのです。

 

Img_20180522_140148_847

 

 

| | | トラックバック (0)