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2020年11月 4日 (水)

特注の部屋(76) DELTA ver.1ラインアンプ2way仕様

気づけば1年ぶりの更新になってしまいました。日々の製作日記はFacebook随時更新していますので、ぜひこちらもご覧ください。また、お客様の声は15周年記念サイト『この1台』でもご紹介していますので、併せてご覧ください。

 今日は久しぶりに”大物”の製作が終わりましたので、お客様の声とともにご紹介したいと思います。

(写真)お客様K.T様より
(写真)お客様K.T様より

『特注DELTA ver.1ラインアンプ 2way仕様』

〇製作期間 70日(受注状況による)

〇お客様のご要望(メモ・カウンセリング期間 約10日)

A 反応の速い/敏感な音楽表現

ハイファイ / 響きの良い

聴く音楽・・  クラシック ソロなど小編成から大編成/演奏ステージ横の2階席で聴く /ホールトーンの響きが良いが直接音も意外と凄いイメージ「欲張り過ぎでしょうか?」

B 中域重視 /聴く音楽 ・・ 邦楽 洋楽 女性ボーカルが多い/声にハリがあり前に飛んでくるが厚みや奥行き感もリアルな気配や凄みがある。

【仕様説明・製作メモ】

DELTA ver.1ラインアンプ2way仕様+パッシブEQ

入力:ステレオ5系統RCA+フォノ1系統

出力:ステレオ2系統RCA(Volスルーダイレクト出力1系統)

1筐体に2種のラインアンプが入った2way仕様(sw切替)

パッシブEQはVPEQ

1960-LIMゲインブロックを8個搭載したディスクリート構成

PSUとして電源部別筐体

試聴を繰り返し、サウンド調整、エージングに100h

◆音楽のレコーディングのミックス作業と同じ感覚でサウンド調整を行っている。

 

 


【お客様の声・・ご本人から承諾を頂き、原文のまま掲載しています】

レビュー①

 お世話になります。写真を送ります。

数時間経ちました。おそらく今井様渾身の製作作品だと思いますがありがとう御座いました。大枚叩いて内心、心配無かったと言えば嘘になりますが凡そは予想通りでした。完璧なアナログサウンドでホームオーディオのハイファイとは方向性が違うと言う事がとても良く分かります。50年代のノイズだらけの古い録音で音は悪いが名演奏のようなソフトは通常のハイファイプリでは難しいですが本品では音楽表現が良く分かり非常に良いです。音も古臭くなく素晴らしいです。通常の録音のシンフォニーも楽器が一番生々しく勢いもあります。

  強烈な個性やキャラクターで聴かせるアンプではないので、本品を導入して一瞬にして自動的に音が良くなるというより、生かす為のシステムとしての使いこなしが重要だと思いました。幸いな事に全体としては良い事ずくめの聴いたことのないサウンドになりました。

 使用 数分では前のプリと殆ど変わらないのですが時間と共にシステムに馴染むに連れ 激変していくのが面白いです。

ちゃんとハイファイの音も出ているのに電気臭くなく生っぽくて音楽に浸れますしエネルギッシュな表現も出ますし、古い録音も新しい録音も対応できてマルチな稀有なアンプです。今迄 聴いたことが無いです。内部の電源トランス コンデンサーなど内部パーツの見た目はハイエンドオーディオの方が遥かに立派だと思いますが先入観を持たず、海外製 国産 ハイエンドアンプオーナーは一度聴いてみるべきです。新しい道が開かれる事でしょう。ここ数年で一番感動体験しました。(2020年11月2日 K.T.様)


②ボーカル用も聴いてみました。未だ適当ですがイコライザーを併用した場合 音楽に浸れて本当に良かったです。システムをクラシックにチューニングすると他ジャンルボーカル物の録音が合わず、聴けない物も多かったです。同じ悩みを抱えている方も多いと思います。(11月5日)


③(11月10日)レコード聴いて見ました。


日本製オーディオ製品でフランスで賞を取った製品はオンキョーのGS1とオーロラサウンドのフォノイコライザーくらいだと思います。元バーブラウンのエンジニアだけあり技術に優れ現代的な音でクオリティはマランツ7やEARなどの管球式を凌ぐくらい優れていると思いました。今井式フォノイコライザーは現代的クオリティを持ちつつあくまでアナログサウンドと言う点が凄いです。両方兼ね備えたフォノイコライザーやプリは他に聞いたことはありません。これは大変な技術とセンスなのではないでしょうか。


④プリの王様が今井式とするとツイーターの王様はヴァイオリンツイーターです。両方組み合わせると電気ぽさが消え 生とオーディオの合いの子の様で異次元サウンドです。


⑤「更に音が良くなりました。プリは要です。勿論、大事に愛用しております。オーディオマニアのタイトな方向ではなく、コンサートホールのホールトーンがそのままの表現力ですので方向が全く違います。ですので、クラシックをホールで聴いた後に うちで聴いても、それほどガッカリする事はなくなりました。」


音楽のレコーディング、そしてミックスする様に作り上げたラインアンプ。

数カ月振りに、ご連絡が。

嬉しいですね、こういうのは^_^



◆バイオリン ツィータ


このDELTA「THE LINE

 AMP」の製作を依頼された方は、世にも稀なるツィータを使用されている。


私は「バイオリン ツィータ」というものについては知らなかった。。楽器をエージングするためのドライバの存在は知っていたが、それをスーパーツィータとして使用する事には無知であったのだ。

まあ、それもそのはず国内では数える人しか使っていないようだ。


バイオリン ツィータを導入するには、バイオリン2丁(特性の揃った物がベストだろう)+エージング用ドライバが必要になる。

楽器として造られた振動板+共鳴体をツィータとして使うのだから、それは素晴らしいサウンドが得られるとのこと。


非常に興味深いし、聴いてみたいものだが、依頼された方は遠方の方。。


何事も、自由な発想が大切なのだ。と言う事を教えてくれる。


昨年8月下旬に特注製作開始し、11月に完成。DELTA「THE LINE AMP」を導入された方は、今迄にプリだけで球、石、合わせて約500台購入し、取っ替え引っ替えされたそうですが、今回のDELTAで決まったとのご連絡を頂き、製作者の私としては良かったなと。嬉しいですね^_^

バイオリンツィータの方も更にビオラツィータ一本を追加されたそうです。追求すればする程キリがない世界ですが、その分奥の深い楽しみもあるオーディオ再生なのです。




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