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2018年10月10日 (水)

◆「ラインアンプについて」◆再掲載◆

◆2009年1月の記事ですが、ラインアンプについてのお問合せが多いため、現在のブログ「工房通信」の記事を転載いたします。

【ラインアンプの誕生】自身のスタジオ録音の仕事道具として開発したラインアンプを、2003年に国内で最初に単体製品化したのが音響工房アナログ式です。

 資料写真はAPIコンソールのラインアンプです(基盤全体をラインアンプと呼びます)。自身のスタジオにも76年製オリジナルAPIのコンソールを導入していました。今から見ればヴィンテージですが、スタジオ開設は約30年前なので当時はまだ現役のコンソールでした。アナログ機材にはハード・エンジニアも存在しますが、技術と知識があれば録音エンジニアが自分でメンテナンスすることも可能でした(それがアナログ機材の良さでもあります)。写真の通り、本来は単体で使用する機材ではありませんが、周辺機器としてもっと積極的に使えないだろうか?と考案したのが当工房のラインアンプ(初期OLDLINEシリーズ)です。実はAPIのコンソールに加え、AMPEXやSTUDERのテレコを導入したスタジオ録音の中で、最初に開発したのは真空管式ラインアンプでした。これがとても重宝したので、いつか製品化してみたいと思っていました。そこに同じくIMAI式ゲインブロック(ディスクリート・オペアンプ)のラインナップが揃い、15年間工房の主力製品として今日に至っています。

【そもそもラインアンプとは何か】まず基本として、前写真の通りミキシングコンソール等の各回路の出力部にあり、バッファアンプ(緩衝増幅器)としての役割や、位相を反転して入力信号と同相の信号を出力したり、出力レベル調整を行う機材をラインアンプと呼びます(バッファの説明は長くなりますので、またの機会ということに)。
 ラインアンプはアナログ音源はもちろんのこと、DAW主体の制作においても活躍します。システム全体の関係性を整えて世界観を「調和」させていく役割を、アナログ機材ならではの楽器のような操作性を楽しみながら実現できます。しかし世界観を固定するのではなく、もともとがお話ししたようにコンソール等の一部だったわけですから、音楽性やジャンルを問わず、さまざまなシーンで柔軟に対応できる機材です。もちろんレコーディングだけでなく、オーディオ再生、ミキシング、マスタリングなど幅広く使え、一台持っていると大変重宝します。
 サウンド・キャラクターは使用するゲインブロックによっても変化しますし好みにもよりますが(個人としてはヴィンテージ感のあるFタイプが好みです)、IMAI式のスタンダードはCタイプです(アルファベットは開発順ですが、廃盤もあるので現在はあくまでも型番です)。各サウンドキャラについてはゲインブロックのページをご覧ください。
 そしてこのゲインブロックとラインアンプ本体の回路の組み合わせによって、最終的に機材の個性が決まってきます。お客様の好みを最大限に実現した特注品の制作も可能です。これがDELTA「THE LINE AMP」です。

Photo_3
Photo_4

 次回はラインアンプの具体的な使用例をご紹介したいと思います。

◆オンラインショップ http://analogmode.thebase.in/

◆スタンダード仕様について◆ プロ機器はI/O(入出力)共にバランス接続仕様が標準ですが、当ブランドではマイクプリやラインアンプ、ミックスバッファは(入力のみバランス)、コンプは(入出力共アンバランス)をスタンダード仕様としています。 これはディスクリート構成のため、I/O共バランス仕様を標準にすると価格が高くなってしまうからです。 スタンダード仕様の価格を下げることで、より多くの方に私の作る製品を使って頂ければと考えています。 また仕様変更により、I/O共バランスやグレードアップのための数々のオプションを用意しています。

◆製品については当ブログ「特注の部屋」をご覧ください。

◆発注はご入金を確認後決定となり、製作スタートとなります。

音響工房アナログ式  http://analogmode.jimdo.com

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