◆プラグ/ジャック/コネクタのメンテについて(磨き方)◆
◆RCAピンコネクタ、TS/TRSフォンコネクタ、キャノンコネクタ/レセプタクル、タジミ、バナナ、110/239、アンフェノールのマルチコネクタ、ボード接点、リレー、ロータリSW等の接点は、定期的(特にRCA、フォン、パッチコードは2週間に一度程度)にメンテする必要があり、これを怠ると、「バチ、ザザー、ブーン、」といったノイズが発生します。
「アナログ式」の製品をお使い頂いている方の多くはRCAやフォンコネクタになりますが、
製品が届き、音を出された時にこういったノイズが出て、製品の不具合とのことでメールが、
来たことが何件かあります。
「アナログ式」では製品完成後と発送前にテストを行いますが、コネクタの不具合、
ハンダ個所もチェックし、以下の方法でプラグ/ジャックをメンテしています。
メンテ後、日が浅くてもテスト時には再度メンテしています。
コネクタのメンテの必要性についてお伝えすると、皆さん、「あー、そうだったのか!」と、
なり、一件落着となります。
というわけで、今回は70年代からプロのレコーディングスタジオ等で行われてきた、
メンテのやり方を伝授致します。
◆用意するものは、金属磨き「ピカール」 無水アルコール、CAIG「D5」赤ラベルスプレー缶、
ウエス(ぼろ布)、綿棒。
◆やりかた
①ピカールを付けたウエスや綿棒でプラグとジャックの接点を強めにこすり、
汚れや酸化被膜を落す。(これをやると、ウエスや綿棒が黒くなるので、こんなに酸化し汚れてたのかと気付く訳です)
②アルコールでたっぷり湿したウエスや綿棒でピカールの残りをきれいにふき取る。
③仕上げはD5を吹き付けたウエスと綿棒で接点を拭いて終了。
(D5は80年代には1本6千円でしたが、現在は安くなっています)
●接点復活材については、D5ではなくご自分で良いと思われるもので結構です。
●RCAジャックHOT側やキャノンメス側は綿棒も入らないので、D5をごく少量吹き込みプラグを何回か抜き差しする。手間を掛ける場合は、穴に入る細いスティックに薄手のウエスを被せて行う。
「初めのうちは面倒でも、そのうちやらずには居られなくなり、磨くのが楽しくさえなりますので、ご安心下さい。」
スタジオではパッチコードを含め何百本のコード類、パッチベイや卓、テレコ、周辺機器のコネクタやスイッチ等をメンテするのですが、2週間に一度やるのはコード類で、大物については、
年2回位の「大メンテ大会」の時にやっていました。
ピカール掛かり、アルコール担当、仕上げと、手分けしてバーッと済ませます。
私はアルコール担当が好きでしたね(種類の違うアルコールですが。。)
勿論、接点だけではなく他の個所についてもメンテは行います。
今回ご紹介したプラグ/ジャックのメンテは普段見逃しやすい所ですが、システムをちゃんと動作させる上でとても重要です。
良いサウンドを更に良くするために是非お試し下さい。
音響工房アナログ式
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