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2017年1月18日 (水)

Y.E.氏のこと

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Y.E.氏のこと

旧赤スタの良き先輩方のうち、ミキサーとしてだけでなく、
ハードエンジニアとしても優れた人がいました。

年季の入ったエンジニア、制作の方ならご存知の方は多いでしょう。

非常に寡黙な人で、小さな声でボソリと一言二言。
私を含め、耳が良い筈のミキサー連中でさえ、何を言ったのか聴き取れない程なのです。

ですから、えっ、えっ…? と、何度も聞き返さなければなりません。

当時、私のホームスタジオと彼の家は近く、レコーディングセッションが終わってから、
オフの日や私が渓を彷徨っていない時には、一緒に飲み屋というのが常でした。

アルコールで2時間程アイドリングするとポソポソ喋り始めるのですが、
それ迄は私が喋っているか、沈黙か。

ハードのことで質問しても、
さっきの、えっ…、えっ…?
になるわけです。

ストレートに教えてくれたことは一度もありません。
ボソリと、ヒントのようなものを一言二言。

やっと聴き取れた一言を私は想像し、
考察しなければなりません。

うーむ…、うーむ… … …

もう一度、出直しだ!
もっと、もっと考えて来てからでないと!

とまあ、このような感じでしたが、
振り返ってみると、
大切なことを教えてくれていたんだな、
と思います。

本当に人を育てようと考えている人は、
手取り足取り教えたり、マニュアルで縛ったりしないのだと。

しばらく会ってないなぁ…

また、一言二言を聴きたいものです。

エイヒレで1杯やりたいね、
Y.E.さん

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2017年1月17日 (火)

◆DELTA発送完了◆特注の部屋(66)(67)(68)◆

Delta3okDelta

◆届いた日に頂いた、お客様の第一声(先ずはラインアンプ部のみを聴かれています)

「入口からSPまでのルート上に一つ機器が増えたわけですが、鮮度、スピード、S/Nが劣化するようなことはなく、2タイプのアンプの描き方も、こちらが思っていた通りに仕上がっています。」
113日に発送完了したDelta
ラインアンプ、3BAND EQ、レベリングアンプ、3台ともオーディオ用(アナログレコードのみ)
2ch/Dual・ディスクリート構成
前にも書きましたが、
それぞれに個性のあるディスクリート部品(トランジスタ、抵抗、コンデンサ等)や、
VR、コネクタ、線材等は粗悪品を除き悪い物はありません。
特性や精度、耐久性、サイズ以外は
単純に言って音が異なるだけです。

例えば、自分ではコンデンサしか交換出来ないとします、その場合はコンデンサを替えながら、
求めるサウンドになる物を選んで使えば良いのですが、
全ての部品、部材を替えることが可能な場合(一から機材を作る場合も同じ)は、
一つの部品を替えるのでもオーバーオールに聴き、感じながら、作って行くことが必要です。
闇雲に替えるのではなく、今迄の経験と直感から、
こうなるだろうとの予測を基に差し替えていくのです。
細部も大事ですが全体的にどう持っていくかが、より大切です。
これは、一つの機材だけでなく、システム全体についてや、音楽のミックスでも同じですね。
そうやって、時間を掛け目指すサウンドを、機材を造って行くのです。
これは特注ディスクリートオペアンプの1960-LIMにも同じことが云えます。

各アンプにどの様な部品、部材を使い、回路構成をどうするかは、
打合せを重ねた時点で大方浮かび上がるのですが、
試聴と製作を繰り返すうちに大幅に変更する時もあります。
大体出来上がって来た時点で、更に全体的に聴き込みながら調整します。
調整ポイントは予めパーツを交換し易いように実装。

ディスクリート部品の大半がNOSで、SIEMENS/MKT&ケミコン、
WESTCAPPHILIPSERO/MKTRIFASPRAGUEWIMA、某銀タンタル、
ニッケミMPコン、某ペーパーコン、某銅箔スチコン、
A/B(AllenBradlay)OHMITESTACKPOLE、ブリティッシュカーボン等を使い、
現行品はKOA/金皮、タクマン、某巻線抵抗を。
全て測定選別したものを使います。

POTもメーカーや種類によって音が異るため、組合せています。
今回はラインアンプにA/BWE仕様、CTSロータリーはセイデン。
3BAND EQに東京コスモス。
レベリングアンプはCTSと東京コスモスを使っています。
線材はWEBELDENを数種類、国産はKHDSUMITOMO
 FUJIKURA、メッキ、非メッキを使い分けしています。
その他、細かい事は㊙
Deltaブランドの製品は、このようにして作っています。
お使いになる方は、
アナログレコード再生のみ、
フォノイコライザ&プリが東独RFZの録音用モジュールユニットを改造したもの等、
欧州盤、米国盤、それぞれの録音特性にマッチさせるため数台を使用。
パワーアンプ(Telefunken EC11球)
ターンテーブル、オラクル、ピエールクレマン
SPMENDE 励磁型(Feeld Coil型)及びSCHULZ 8インチ等、
ステレオとモノの2システムで聴かれています。

ところで、お気付きかとおもいますが、今回はレベリングアンプといものがあります。
オーディオ再生に於いてコンプは有りなのか…!
答えは「有り」です。(今迄に何人かいらっしゃいます)
つまり、その人にとって「有り」なら有りなのです。
オーディオ再生は、人それぞれに自分が良いと感じるやり方で行うものです。
勿論、全てのソースに掛けるのでなく、コンプを入れてみて、
いい感じだなぁ…」と思う曲があれば、そうやって聴けば良いのですね。
トータルコンプを再度行うという感じですが、
お話を頂いた時、形にとらわれず、可能性を追い求めることは「正にオーディオ道」
なのではないかな、と思ったのです。

かつての、FEN
プログラムを40cmアナログ盤にしたものを流していましたね。
当時としては放送出力が大きく、他の局よりも深く、いい感じでコンプレッションしてました…
放送では送信管保護のため、リミッターは不可欠ですが、
ここにも、センスが感じられましたね。
よく、聴いていました。
カントリータイムとサルサタイム、'60'70ロックタイム。
試聴に使った曲
Crazy Love/Jesse Ed Davis
Just Walk Away/Karla Bonoff
Golden State/Orleans
Follow Me Home/Dire Straits
Everydays/Buffalo Springfeeld
Three-Four/Moby Grape
Company/Rickie Lee Jones
Yellow Roses/Ry Cooder

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2017年1月 7日 (土)

◆3台のDelta、調整完了◆

Delta31960lim

3台のDelta、調整が終わった。

昨年末に上がる予定でしたが、
クリスマス前、一週間程風邪を引いてしまい、それでも日に2、3時間はコテを握っていましたが年末年始に突入、やっとゲインブロックのモールドケースへレジンを注入するとこまで来た。

あとは、レジンが固まり、最終テストをして梱包、発送です。
これはいつも思うのですが、送り出す時の寂しさと言ったら(笑)

特に今回はDeltaラインアンプと、本来old line laboブランドの機種である3BAND EQ、レベリングアンプをDelta仕様での特注。
18個のゲインブロックも特注仕様の1960-LIM、これも調整しながらの製作になり、実際はこの倍の個数を作っています。

fbも殆んど見ず、
季節が移り変わり10ヶ月を経て形になった。

発送まで あと数日かな、

この機材は「耳と手」だけで使い熟すように造っていて、視覚情報は要らないのです。

内部については次回に。

先ずは、お披露目という事で。

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2017年1月 5日 (木)

◆お客様の声◆DELTA PEQ◆

先日、お送りしたDELTA PEQのご連絡を頂いた。

喜んで頂いて嬉しい限りである。
Delta_peq
「この度はお世話になりました。
本日無事にDeltaPEQ届きました。
大変お忙しいところサイズ変更などの無理なお願いを
お聞き届けいただき本当にありがとうございました。
早速つないで聴いていますが、いやホント凄いですね!
永い間3ウェイチャンデバのクロスとレベルの調整に
(限界を感じつつ)悩まされる日々を送ってきましたが、
PEQの追加で一筋ならぬ光明が見えてきました。
パッシブイコライザーはマンリーやチャンドラーなどを
指を咥えて眺めていたんですが、アナログモード様に
巡り合えて本当に良かったと今は思っています。
伺いたいことや感想など色々ありますが、もう少し頭を
整理してからまたの折にということでお願いいたします。
まずは今日のところはお礼までとさせていただきます。」
KT様
今年(2017)KT様から賀状を頂きましたので、一部を以下に掲載させていただきます。

「端的に申しますと、DELTA PEQ導入以来、チャンデバのクロスポイントは、
一切弄る必要がなくなったこと、音質、音場の補正も思いのまま、
自由自在のコントロールが可能になったこと等が偽らざる感想です。
現在、DELTA PEQは私の3ウェイマルチシステムの要となっており、
もはやこれなしの音創りは考えられなくなってしまいましたことを、
報告とし、御礼とさせていただきます」

KT様、ありがとうございました。


◆I/Oに差動回路(ゲインブロックによるディスクリート構成)を追加した、
 バランス入出力仕様も可能(別筐体になります)
 

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