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2015年4月12日 (日)

◆幻のアルバム◆     

心に残る仕事のひとつに梶原まり子さんの録音がある。

アルバムになる筈だったが、制作会社が行方不明? になり、
結局、振込なし、連絡なし、の ナシノ ツブテ。
16年位前のこと。

後になって、この会社は性質の悪い(詐欺)を繰り返していたことを知る。

同時期(問題が発覚する前)にAsの大友義雄さん、Tpの富永さんのソロも、
アルバムサイズで録音している。
幻のアルバムを何枚か録ったことになるが、
正に一期一会と云うべき演奏を録音することが出来た。

唄や各楽器の音の回りを活かすため、マイクアレンジを変えながら、
2ch一発録りのサウンドチェックをしていた時だった、
橋本信二さんのEGにノイズが。。。それは彼の愛用するアンプから出ていた。

トンズラした制作会社の代表兼Dが他のアンプはないかと私に言った。
同型のアンプでノイズレスのがスタジオにあるので替えてみた。

だが橋本さんは 「自分のでやりたい」 と。

プレイヤーにとってはアンプも楽器と同じ。
長い間使い込んで来たものは、型番は同じでも 「同じもの」 ではないのだ。

演奏者がやり易いアンプでやりましょう、と僕はDを説得した。

なぜなら、少しノイジーなアンプだったが、
音楽や演奏を駄目にしてしまうレベルではなかったからだ。

演奏(音楽)を聴かずに、音だけ聴いても意味はない。
演奏(音楽)を聴かずして、音の良し悪しを云っても意味はない。

音はその時の演奏の中から出て来るものだからだ。

こういったことは僕の機材作りにも反映している。

この意味、解りますよね。。

この時の録音は今でも 僕のお気に入りのひとつである。

「アナログで回したかったが、製作サイドの意向で 96kHz/16bitのDATを使った。。。ハイレゾのハシリだね(笑)」

◆3/9Fbに投稿した記事から◆

写真はVoマイクに使ったC-37AC37a

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