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2015年4月 6日 (月)

◆1960ゲインブロック◆A級 ディスクリートオペアンプ◆

gain gain1

◆1960ゲインブロックについてのお問合せが多く、以下は当ブログに17年前に掲載した内容に手を入れたものです。

 再掲載になります。

◆ゲインロック(写 真左)は、機材のサウンドを決める核だと考えています。ごく簡単に言えば「信号を増幅させるもの」ですが、構成しているパーツを変えることで音のキャラクターが「自 然に」ついていく。EQとの決定的な違いはここにある。この2.5cm四方の小さな箱はあくまでも「自然に」力を発揮する。

■メーカ立ち上げから現在まで、凡そ1,000個のゲインブロックを製作し、オリジナル機材に使用しています(自作や改造用に単体で購入された方も含んでいます。

◆ご存知だとは思いますがディスクリートとは、トランジスタ、抵 抗、ダイオード、コンデンサといった個々のパーツで組み立て、ICは使用していないということ。このゲインブロックを真空管のように差し替えることで、マイクプリやライ ンアンプのサウンドキャラクターを変えたらどうかと考えた訳です。

■ゲインブロックの製作にあたっては、自らの録音スタイルを基準にしています。私はは音録りの時フィルターを使わないし、EQも極力使わない。マイク の選定とマイクアレンジのみで行うことを好んで来た。唯一といってよいほど頼りにしているマイクプリも、マイク入力を受けてその信号を増幅するだけのシン プルな機材である。(是非多くの若手には、この基本的な手法で音を録ることを経験して欲しい。。)つまりゲインブロックにバリエーションをもたせたの は、録音時を想定しているからとも言えるのです。

更にはラインアンプでのオーディオ再生や自作DAC、CDPの出力部にと色々使うことが出来 ます。
  (8ピンDIPへの変換基板もあります)

 

◆Mj 無線と実験2003,12月号、窪田登司氏のラインコントロールアンプ製作記事で使われています。

■1960-H ゲインブロック(オリジナル・ディスクリートオペアンプ)

10年振りにニュータイプを出すことにした…と言ってもパーツとの出合いがないと、回路や定数変更だけでは生まれないからである。

Hタイプは、唯一の英国系のサウンドになる。低域から中低域は充実し、艶のある中域から中高域、繊細な高域、全帯域で少し重めで翳りのあるサウンドは、カラっと湿り気のない、明るく立上り良く音が前に出て来るアメリカ系とは趣を異にしている。

D及びPタイプはパーツ入手不可のため先日廃番にしたばかりだが、ついにBタイプも廃番となる…まあ、こればっかりは仕方の無いこと、代わりにHタイプが生まれたので。これで、現在のラインナップは、特注仕様の1960-Limを除き、

最初のゲインブロックで他のタイプを製作する時のリファレンスでもあった

◯1960-A→スッキリした、FETコンデンサマイクのような、やや硬質で張りのあるサウンド。

◯Bタイプ→パーツ入手不可のため廃番。

◯製品のスタンダード仕様のゲインブロックでもある

Cタイプ→ウォームで明るくクリアなサウンド。

◯Fタイプ→私的に1番好みのタイプで、非常に音楽的なサウンド。

粘りのある低域&中低域、生々しく存在感があり、全体的にしっかり音が前に出て来る。AMPEXサウンドを彷彿させる。

○R2タイプ→管球式の(WEやAMPEX)と共通したサウンドを持っています。

以下、レビューです。

◆各タイプの評価は、私は最初に作ったAタイプをリファレンスにしていますが、頂いたレビューは、Cタイプ基準です。

「明らかにレンジが広く滑らかで、一音一音が良く伸びます。

何となく真空管のテイストも感じさせ、艶やかなギターが気持ちいいです。

繊細さも一番あるかもしれません。

好みはあると思いますが、ある意味このゲインブロックの音が、一番高級感があると思われる方が多いかもしれませんね。

ハイエンド感といったら良いでしょうか」

LIM 特注仕様オペアンプ。ご希望のサウンドを得る為、全てのパーツを見直し、これ以上ないほどのグレードアップを図り、ほぼ空中配線で仕上げています。価格もさることながら、ハイエンドのオペアンプです。

納期 約20日(LIMは最短で45日~)
(仕事状況により変動しますので、予めご了承ください)ご注文時にお問合せ下さい。

■このゲインブロックは2.5cm四方の基板上に多数のパーツのリードを直結して組んである。8タイプそれぞれのキャラクターを決定付けているのは 第一にパーツである。さらに1960全体に共通するキャラクター(音のピュアさ、存在感)を決めるのは、ディスクリート回路、パーツ直結方式、それと忘れ てならないのが「ハンダ」である。ゲインブロックを製品化するにあたり、ハンダを変えて試作を繰りかえした。現在使っているメーカーは、その中でも特に音が気に入ったものである。

■結局のところ、理論とは別の「手仕事」の部分もサウンドを決める重要なポイントとなってくる。もちろん一番大切なのは「耳」。飽きずに製品を作れるのは、結局はこのアナログ感覚があるからだと思っています。

◆電子商店「アナログ式」オンラインショップ
クレジットカード決済が可能になりました。
http://analogmode.thebase.in/

■お気軽にお問合せください。⇒ mail

音響工房アナログ式 http://analogmode.jimdo.com

 

 

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