◆1960ゲインブロック◆A級 ディスクリートオペアンプ◆
◆1960ゲインブロックについてのお問合せが多く、以下は当ブログに10年前に掲載した内容に手を入れたものです。
◆当初は4タイプでしたが徐々にタイプが増え、ボツにしたタイプもありますが、現在8タイプのサウンドキャラクターの中から選ぶことが出来ます。
以下、再掲載になります。
◆ゲインロック(写 真左)は、機材のサウンドを決める核だと考えています。ごく簡単に言えば「信号を増幅させるもの」ですが、構成しているパーツを変えることで音のキャラクターが「自 然に」ついていく。EQとの決定的な違いはここにある。この2.5cm四方の小さな箱はあくまでも「自然に」力を発揮する。
■メーカ立ち上げから現在まで、凡そ800個のゲインブロックを製作し、オリジナル機材に使用しています(自作や改造用に単体で購入された方も含んでいます)現在、old line laboは音楽制作用機器ブランド、Deltaはオーディオ再生用機器ブランドとなっています。
◆ご存知だとは思いますが’ディスクリート’とは、トランジスタ、抵 抗、ダイオード、コンデンサといった個々のパーツで組み立て、ICは使用していないということ。このゲインブロックを真空管のように差し替えることで、マイクプリやライ ンアンプのサウンドキャラクターを変えたらどうかと考えた訳です。現在ゲインブロックは8種類。
■ゲインブロックの製作にあたっては、自らの録音スタイルを基準にしています。私はは音録りの時フィルターを使わないし、EQも極力使わない。マイク の選定とマイクアレンジのみで行うことを好んで来た。唯一といってよいほど頼りにしているマイクプリも、マイク入力を受けてその信号を増幅するだけのシン プルな機材である。(是非多くの若手には、この基本的な手法で音を録ることを経験して欲しい。。)つまりゲインブロックにバリエーションをもたせたの は、録音時を想定しているからとも言えるのです。
◆更にはラインアンプでのオーディオ再生や自作DAC、CDPの出力部にと色々使うことが出来 ます。
(8ピンDIPへの変換基板もあります)
◆Mj 無線と実験2003,12月号、窪田登司氏のラインコントロールアンプ製作記事で使われています。
■8タイプそれぞれのサウンドの特徴は
A ゲインブロック開発のリファレンスとして製作。スッキリした、FETコンデンサマイクのようなサウンド。
B 奥行きがあり、ファットでウォームな傾向だが抜けも良い。特に中、高域の透明感は独特のものがある。
C ウォームでクリヤー、艶+低域の粘り、Fタイプより軽めのサウンド。
D 抜けが良く、中、高域はBタイプと共通したものがある。存在感、空気感共に豊かで透明感のあるバランスのとれたサウンド。
F 中域、低域に独特の空気感、存在感がある。タイトでウォーム、ファットで生々しいサウンド、WE系。
P 独特の空気感と中域の表現を持つフィリップスサウンド。
R 元はDelta Rootsラインアンプ用に開発。Fタイプの低域を更に粘り強く、中域の表現を含めWEやAMPEXサウンドの凄みを感じるサウンド。
LIM 特注仕様オペアンプ。ご希望のサウンドを得る為、全てのパーツを見直し、これ以上ないほどのグレードアップを図り、ほぼ空中配線で仕上げています。価格もさることながら、ハイエンドのオペアンプです。
納期 約20日(LIMは最短で45日~)
(仕事状況により変動しますので、予めご了承ください)ご注文時にお問合せ下さい。
■このゲインブロックは2.5cm四方の基板上に多数のパーツのリードを直結して組んである。8タイプそれぞれのキャラクターを決定付けているのは 第一にパーツである。さらに1960全体に共通するキャラクター(音のピュアさ、存在感)を決めるのは、ディスクリート回路、パーツ直結方式、それと忘れ てならないのが「ハンダ」である。ゲインブロックを製品化するにあたり、ハンダを変えて試作を繰りかえした。現在使っているメーカーは、その中でも特に音が気に入ったものである。
■結局のところ、理論とは別の「手仕事」の部分もサウンドを決める重要なポイントとなってくる。もちろん一番大切なのは「耳」。飽きずに製品を作れるのは、結局はこのアナログ感覚があるからだと思っています。
◆電子商店「アナログ式」オンラインショップ
クレジットカード決済が可能になりました。
http://analogmode.thebase.in/
■お気軽にお問合せください。⇒ mail
音響工房アナログ式 http://analogmode.jimdo.com
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