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2009年1月28日 (水)

レインボー喜寿 靉嘔(AY-O)

Ayo ■「音響エンジニア」や「ミキサー」になるには?という質問をよく見かける。今の時代、音楽の世界で’正攻法’とされるのは、専門学校を卒業してレコード会社やスタジオに入る方法だろう。回路設計やメーカーのハードエンジニアを目指すなら、大学等の電子工学科だろうか。つまり一口に’エンジニア’と言っても、その中は様々に分かれていて、今は分野によってはミュージシャン=エンジニアという場合すらある。もちろん、しかるべき’資格’もあるが、その知識が現場でどこまで役に立つかは未知数だ。エンジニアは実力しだいと言うけれど、学歴・派閥・財力、いろいろあるのはどこの世界も一緒だろう。

■私(アラフィーというらしい)の世代は、今のような丁寧な'道しるべ’が無かったので、おそらく一部のエリート組を除いては、’人脈’で業界にもぐりこみ、’たたき上げ’られていった方がほとんどではないだろうか。そいういう私も、専門学校で専攻したのは美術、卒業後に入社したのは某デザイン研究所、担当はシルクスクリーンであった。が、音楽&電気好きが高じて気付けばご覧の通りである。まあ、祖父が江戸の筆職人だった遺伝子のせいか、ものづくりの現場にはずっと携わってきたことは変わらないし、現在のようにデザイン現場にMACが導入されていたら、そのままエレクトロニカ方面にでも傾倒していったのだろうか。いや、アキバ系オタクか・・・。

■シルクスクリーンといえば、現在、三鷹市美術ギャラリーで開催中の靉嘔(あいおう)。実は在学中にご教授頂いた先生のひとりである。すでにフルクサスや作品’レインボー’で美術界には注目されていたが、当時40代前半だったご本人は特に尖ったところのない、作風とは違って、どちらかと言えば地味な印象の方だったと記憶している。その先生も77歳かと感慨に耽る。自分が年を取るのも無理はない。情けないことに今となっては’何を’教えて頂いたのか、どんな言葉を聴いたのかが全く記憶にないのだから。ただ色褪せずに残るのは、靉嘔というアーティストの作品が放つ存在感。それだけである。自分の喜寿まであと20年ちょっと。短いような、長いような。いや、きっとあっという間に違いない。それを思うと、人生は短い。

                                                        

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