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2006年10月 1日 (日)

お取り扱い注意!

Keikoku ■今までに150台近い機材を手元から送り出している中で、「初期不良」としてクレームがついたものが一台ある。もちろん発送の時点では、エージングやテストを終え「問題なし」と判断した機材ばかりだから、本当は一台でもあってはならないのだと思っている。こちらも納得できぬまま「不良品」だと送り返された機材は、スーパーのビニール袋に囲まれ、まだ出荷から数日しか経っていないのにアチコチと傷がつき、足もひとつ取れている状態だった。一瞬目を疑ったが、哀しいかな現実だった。しかもお客様が「故障している」と訴えられた原因は、オーバー出力によってゲインブロックを飛ばしてしまったことにあったようだ。返品の際に「メーターがない時は、どうやって出力を見るのか?」と質問され(※現在発売の廉価機種RENEGADEは、価格を極力抑えるためにメーターを付けていない)、こちらが「アナログの常識」とするところを、まったく経験したことが無い世代が登場しているのだと痛感した。これは極端な例だったとは言え、「アナログ機材の扱い方」をもっと真剣に、私たち世代が一から伝えなければならないのだと反省しきりの出来事だった。せっかくアナログに興味をもって頂いた若いお客様が、「アナログは難しい、壊れやすい」などと誤解を抱くことなく、またいつか挑戦して頂けたらと切に願っている。■「五感を鍛える」でも書いたように、アナログ機材の扱いには、ちょっとしたコツがいる。デジタル機材に慣れ親しんだ「視覚優先」世代は、ここで「聴覚優先」に切り替える必要があるのだ。アナログ機器は生き物だ。彼らとうまく付き合っていくには想像力が必要である。今日の調子はどうだろうか?ここまでレベルを入れても大丈夫だろうか?常に音を聞きながら、感じながら使うことが大切なのだ。機材を「育てていく」という感覚かもしれない。■どうぞ到着した機材のお取り扱いは,お送りした機材の特性を理解しながら充分にご注意ください。特別に難しいことは何もありません。デジタル機器とは違った発想が必要なだけです。それは「愛情」という言葉に置き換えてもいい。そして少しでもわからないことがあったら機材に無理をさせず、どうか作り手の私に問い合わせて頂きたいと思います。

音響工房アナログ式  http://analogmode.jimdo.com

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