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2006年10月 2日 (月)

アンチエイジング?

Renegate_12 ■最近、人間の世界では「アンチエイジング」などと勇ましい言葉が流行っている。が、これはなんとも’しんどい’発想ではないだろうか。age=年を重ねる、熟成させるということなのだから、もっと肯定的に受け取れば人生楽になりそうなものを・・。この夏50肩で苦しんだ経験から、それまでの「年なんか無視」から「年には逆らうな」という哲学に辿り着きつつある。考えてみればその点、音響機器の世界では昔から「エージング」が歓迎されているのだから、これはなんとも有難い(笑)。※音響機器の世界では’エージング’と表記するのが普通だ。■機材を使い込むことによって、個々のパーツを含めた内部回路のエージングが進み、本来その機器が持っているサウンドキャラクターが立ってくる。それぞれのパーツによって、ある程度音が馴染むまでの時間には差があり、当初の荒い部分が取れ、落ち着いて来るのが第一段階になる。その後は半年、1年~10年、20年と使っていくうちに、本当によい具合に「エージング」されていく。使い手が機材を「育てていく」という感覚だろうか。■現在作っているゲインブロックも、当然エージングされていくうちに、そのサウンドは熟成される。ただ、10年、20年と使っていくにはちょっとしたコツがいる。それは負荷を掛け過ぎないように使うことだ。「上手に年を重ねるコツ」は「無理をしない」ということは人間同様だろう(書いている自分の耳が痛い)。■前回の記事と重複するが、これはメータ上などの視覚で判るものではないので、使う人の五感+アルファ(想像力、直感)が大事になってくる。有名なAPI2520ディスクリートオペアンプでも、うまく使えば何十年も働いてくれるが、やはり無理な使い方や、負荷のかかりやすい場所の2520は割合早いうちに昇天してしまう。(※このような場合は’故障’とは考えず、寿命を早めてしまったと考えるのが普通である)。機材も生き物なのだ!生きているからこそ、ただ使うだけでなく、人間や動植物、あらゆる生き物に接するのと同様に、その日の調子などを感じ取って使っていって欲しい。とここまで書いて、やはり耳の痛い自分であった。

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音響工房アナログ式  http://analogmode.jimdo.com

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