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2005年9月 5日 (月)

「1960ゲインブロック」 A級 ディスクリートオペアンプ

gain gain1

■ゲインブロック(写真左)は、機材のサウンドを決める核だと考える。ごく簡単に言えば「信号を増幅させるもの」で、構成しているパーツを変えることで音のキャラクターが「自然に」ついていく。EQとの決定的な違いはここにある。この2.5cm四方の小さな箱はあくまでも「自然に」力を発揮する。

■現在、ディスクリートのゲインブロックを製作し、オリジナル機材に使用している。(ご存知だとは思うが’ディスクリート’とは、トランジスタ、抵抗、ダイオード、コンデンサといった個々のパーツで組み立て、ICは使用していないという意)。これを真空管のように差し替えることで、マイクプリやラインアンプのサウンドキャラクターを変える仕組みだ。現在ゲインブロックは8種類ある。

■ゲインブロックの製作にあたっては、自らの録音スタイルを基準にしている。私はは音録りの時フィルターを使わないし、EQも極力使わない。マイクの選定とマイクアレンジのみで行うことを好んで来た。唯一といってよいほど頼りにしているマイクプリも、マイク入力を受けてその信号を増幅するだけのシンプルな機材である。(是非多くの若手には、この基本的な手法で音を録ることを経験して欲しいのだが)。つまりゲインブロックにバリエーションをもたせたのは、録音時を想定しているからとも言えるのだ。更にはラインコントロールアンプでのオーディオ再生や自作DAC、CDPの出力部にと色々使うことが出来る。

■8タイプそれぞれの特徴を書いてみると、

A ゲインブロック開発のリファレンスとして製作。スッキリした、FETコンデンサマイクのようなサウンド。

B 奥行きがあり、ファットでウォームな傾向だが抜けも良い。特に中、高域の透明感は独特のものがあ   る。

C ウォームでクリヤー、艶+低域の粘り、Fタイプより軽めのサウンド。

D 抜けが良く、中、高域はBタイプと共通したものがある。存在感、空気感共に豊かで透明感のあるバラ  ンスのとれたサウンド。

F 中域、低域に独特の空気感、存在感がある。タイトでウォーム、ファットで生々しいサウンド。

P 独特の空気感と中域の表現を持つフィリップスサウンド。

R 元はDelta Rootsラインアンプ用に開発。Fタイプの低域を更に粘り強く、中域の表現を含めWEや    AMPEXサウンドの凄みを感じるサウンド。

LIM 特注仕様オペアンプ。ご希望のサウンドを得る為、全てのパーツを見直し、これ以上ないほどのグレードアップを図り、ほぼ空中配線で仕上げています。価格もさることながら、ハイエンドのオペアンプです。

■このゲインブロックは2.5cm四方の基板上に多数のパーツのリードを直結して組んである。9タイプそれぞれのキャラクターを決定付けているのは第一にパーツである。さらに1960全体に共通するキャラクター(音のピュアさ、存在感)を決めるのは、ディスクリート回路、パーツ直結方式、それと忘れてならないのが「ハンダ」である。ゲインブロックを製品化するにあたり、ハンダを変えて試作を繰りかえした。現在使っているメーカーは、その中でも特に音が気に入ったものである。

■結局のところ、理論とは別の「手仕事」の部分もサウンドを決める重要なポイントとなってくる。もちろん一番大切なのは「耳」。飽きずに製品を作れるのは、結局はこのアナログ感覚があるからだと思っている。

◆現在、old line laboは音楽制作用機器ブランド、Deltaはオーディオ再生用機器ブランドとなっています。

■お気軽にお問合せください。analogmode21@gmail.com

   

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