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2005年8月 9日 (火)

クレイジー・ボックス!

crazy_pinocchio13 ■毎回繰りかえしになるが、アナログ機材の最大の魅力は「正解がない」ということだと思う。数字の操作ではなく、自分の手で「ここだ!」というポイントを探り当てていく楽しさは飽きることがない。その面白さを小さな箱に閉じ込めてみようと思いついたのがアナログ・エフェクター「クレイジー・ボックス!」だった。

■「クレイジー」の最大の特徴は、EGやEB,KEYを直に入れて使う一般的なエフェクターと違い(プリアンプを通せば使えるが)、主に録音において卓からSENDで「クレイジー」に送り、そのリターンをフェーダーへ立ち上げて元音とエフェクト音をミックスしながら使うという点にある。得られる音の変化は、ひずみ/フィルター/EQ/サチュレーション効果が混ざったような、ひと口では言い表せない複雑な効果である。■このミックス加減によって得られるサウンドをどう使うかは、まさにその人次第。「この音をどうします?」と、この小さな箱は挑戦的に語りかけてくる。クレイジーボックスと命名した所以もここにある。

■中でもいちばん「クレイジー」なのは、イン、アウトを逆にしても使えることだろう。8ポジションのロータリースイッチを切り替えることで出てくるエフェクト音は、イン、アウトを逆にすることでまた違ったニュアンスが楽しめる。さらに曲者なのは、このスイッチがMIN.⇒MAX.ではないということだ。前述したように、効果はあくまで「元音との混ざり加減」で決まってくる。■さらに、使用しているロータリースイッチは10接点なので、あとの二つは「どうぞご自由に」。ハンダさえあればパーツや線材を追加して10ポジションとすることも可能という「おまけ」付の箱でもある。

■アナログの面白さと遊び心を閉じ込めた小さな箱。ピノッキオ(真赤)にオックス(牛柄)の外装にも、その思いを込めてみた(黒やシルバーハンマートーンもある)。とここまで書くと商品の宣伝そのままだが、親バカのたわごとと受け取ってくれればそれでよい(使ってもらえればもっと嬉しいが)。見た目よりずっと奥の深さを持った子ども。可愛くて仕方ないのだが・・・

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