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2005年7月 2日 (土)

箱を開ける その1

■ハンドメイド音響機器のガレージ・メーカーを始めて2年になろうとしている。深夜、独り作業机に向いながら色々な思いを巡らせる。このラインアンプを手にした人は、最初に何を思うだろうか。気に入ってくれるだろうか。音を出した時に何を感じてくれるだろうか。箱を開けることがあるだろうか?と。そう。「箱を開ける=音の秘密を知られる」。この瞬間を思い浮かべる時、私はひとりほくそえむ。そして「おそらく驚くだろうな」と思うのだ。

■昨今のプリント基板は好きではない。もちろん見た目が美しいし、作業効率が高く生産性が良いという利点はあるだろう。だがそれ以上の魅力を見つけ出せない。勿論これはあくまで好みの問題だが、自分の製作する機材は「まず音ありき」だと思っている。箱の中身の「見栄え」よりも、目指す音を実現することを第一にしたい。そして「見栄えが悪い=実装が悪い」ではないということは、私が作る機材の秘密、すなはちアナログ機材の醍醐味とともに順を追って、このブログで語っていきたいと思う。

■プリント基板にも、言うまでも無く例外はある。オールドのAPI等に見られるような非常に太く、分厚いパターンを持った手作りの基板がそれに当たる。長年に渡ってAPIを愛用したがその造りは「金に糸目をつけない」と言う言葉が正しく当てはまるものだった。過去形なのは今の製品はまるで違うものだからだ。

■さて、話を最初に戻したい。私の作った箱を開けた(特にアナログを知らない若い世代の)人たちが「驚く」であろうポイントを想像してみる。①配線が美しくない。②中がスカスカにみえる・・などがまず思い浮かぶ。これにはもちろん「理由」がある。アナログ機材に興味を持つ人には、当然その辺りをわかってもらえているのだろうと思っていた。だが、どうもその考えは甘かったらしい。それは、ある人から送られたメールから判明したことであり、それが今回Blogを新設するきっかけともなったのだが・・・

(つづく)

音響工房アナログ式  http://analogmode.jimdo.com

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